草刈りして日が暮れて、明日の用意であんこを丸めとかなきゃ、と思った定休日。
庭のシャラの木の下に、細身できれいなアゲハがいた。どうやら羽化したばかりのよう。飛び方も頼りない。
ここで育ったんだね。だって君らが三つ葉を食い尽くしているもん。
正木高志さんの新しい歌。
大好きでCDで聞いては口ずさむ。
その歌を思いだす。
♪ 静かなみどりの朝
小さな花の影に
生まれたばかりの蝶々
羽をふるわせている
悲しみの夢からさめて
よみがえる森のいのち
やわらかな風にゆれて
見あげてるempty sky
ー悲しみの夢からさめて、よみがえる森のいのちー
あたらしいもの、新しい生き方、あたらしいほんとうに大切にしあえるくらし。
森の、木々の、せせらぎの、静かなしっとりとした空気。
そこに帰りたい。
六ヶ所村の「明日の森」の木々の間から見あげた空。
人の欲で蹂躙された自然でありながら、なんて明るい空だったろう。
森の生命力のように、わたしも。
生まれたての羽をふるわせられるように
今をあきらめずに生きよう。