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2019年7月22日

 NPO法人「地球守」代表の高田宏臣さんの、ダーチャフィールドの様子とお話しをまとめてみました。これから手を入れる「にれ沢の森つくり」の現場は、私でさえ大地の中が滞っている感じがして、このまま手を入れてもうまくゆかないと判断しました。ここはなんとか、大地を整えることのできる高田さんのお力を借りたいとお願いに行ったのです。
 

 現地を見て説明していただくと、とても納得できました。とにかく空気がきれいでおいしいのです。なんとも説明ができない柔らかな気持ちよさでした。すぐ隣が民家とはとても思えない別世界です。さあ、私の説明で皆さんに伝わりますでしょうか。
 
 最初に高田さんがコロコロ音を立てて、どんどん湧き出している水の前で説明してくれました。











(立って話を聞いている私たちの土手下から水が湧く)


 「今日は西田さんに井戸掘りを教えてもらった。これからは土地を育てて、森を健康にし、水脈を見て井戸を掘ったり、この地のように水が湧き出したりすれば、各自が自分の水源をもつことができる。

 これからはそれがとても大事だ。これだけの水が湧けばたくさんの人が生きることができる。生きてゆくために恵みを引き出す感覚。場所を読む。そのために昔は水脈師という人たちがいた。」
 「この立っているところも、沼状になった池を掘って水の道をつけたところ。ただ泥を上げるのではなく、枯草や藁、枝を挟んで泥を積み上げてゆく。有機物が入ることによって、積み上げた泥が流れることなく呼吸し、草がすぐ生えてこんなにしっかりとなり固定する。」

 「この土地ははじめ、3m篠竹の藪がびっしり生えて、大きな杉の伐採したものがゴロゴロして荒れた土地だった。その篠竹を切ったりせず、土地を読み、溝を掘ったり、ここというところに大地の中に水の道ができるように穴を掘る。大きな穴と間に小さな穴を掘る。水脈を整える。
 この後ろの崖は地滑りでできた。地滑り谷。地滑りは大地が呼吸と水を流すために自分で作るもの。そこを読んで一番水が集まるポイントに穴をあけて水を誘導する。風水とは土地を読むこと。穴には炭や枝などを入れて土をかぶせる。炭は多孔質で菌糸を育てる。
 そうすると、周りの木が健康になり、落ち葉がたまり下草が生え、微生物や菌が活発になり、たった10mの落差であっても水が湧く。」
 「地形は絶対ではない。手を入れるということによって、土地に対する愛情を育てる。水が湧く。水は神様だ。」
 「篠竹は切ったりせずに、大地に穴と溝を切り、手を入れて水と空気を整える。これは環境を整えるということ。これによって大地が健康になり、篠竹はすっかりおとなしくなって、あっても小さく気にならない。 
 気に入らないものを排除しようとしないこと。この場の一員として付き合う。
人間が暮らすことで環境が良くなる。自分も助かり、未来も助かるという生き方をする。」
                                          これは、ダーチャの建物の一つで、すぐ横の木は伐採せずにそのまま建てている。木に影響がないように、土には手を入れている。
 「お風呂はマキを焚いているので、湯が柔らかでとても気持ちがいいからぜひ入っていってほしい。洗い場の水が竹の樋を通って下に落ちる。その落ちたところに穴を掘り、炭と枝を入れている。その穴を3つぐらいつなげて崖に地中の水を誘導している。
 それによって木が痛まない。 
   
「これは古い方の自慢のトイレ。炭と木くずを適宜足してゆくだけ。たくさん人が来ても臭くならない優れもの。盛り上がるくらいになっても、翌日になればすっと減ってしまう。外で用を足すときも、通路のような踏みつけたところですると臭くなるが、わきのフカフカしたところにすれば養分になる。微生物などが生きているから。」
「こちらの建物はつか石の上に建てる究極の免震構造。焼いた栗の杭を打ち込んだ上に石を置いて柱を立てる。建築確認は通らないが、事前に何度も通してと申請しておいた。」
 
 
 「道をたくさん人が通った後は、少し溝を切ったり炭を撒いたり、炭を溝に入れたり、様子を見て手を入れる。雨で踏みつけがひどいと土が流れることがあるから。草はのこぎりやワイヤーの草刈り機で風がそぐように刈る。そして風の通り道を見て、かまぼこ型に刈る。
枯れた木もちゃんと観察して、すぐに切ったりしない。枯れた木は地中で空洞を作って、菌糸を育てる仕事をしている。ぽきぽき落ちてくるくらいになるまでそのまま置いておく。枯れ木をご神木にしている神社もある。」
                  
 「自然界のすることに絶対の信頼を置くこと。
 人間の傲慢さで彼らの嫌がることをやっていないか 。


「ここの木々は5年ほど前に30センチの苗木を植えた。それがすでにここまで育っている。
台所の生ごみもただここに捨てるだけ。ハエもほとんど来ない、すぐに土に戻る。大地が健康な証拠。
 初めのころにはイベントといえば、蚊取り線香を大量にたかないとすごい蚊が来たが、今はほとんど来ない。(確かに開け放しで宴会があったけれど、蚊に刺されなかった)

 
暗くてすみません。
「タンクに松葉などの木の葉を入れ、糖蜜と一緒に抜気して酵素水を作って使っている。環境も人も健康になる。菌は使っていない。」


 「こうして説明するといつもたくさん手を入れているように見えるかもしれないが、年に何日か手入れをするだけで、普通のところのように手入れする必要がない。皆忙しい。それぞれに仕事がある。最初に地中の気脈、水脈を整えれ
ば自然に地上は整って手入れの手間が省ける。なるべく時間をかけず、健康な環境を維持するのがこのやり方だ。」

 
 お話しが聞けて良かった。行ってよかった。たくさんの人たちのこの大地の整え方を知らせたいという高田さん、とっても素敵な熱い方でした。ありがとうございました。
 それに集まっていた50人以上の人たちがまた素敵ないい感じの人達でした。お食事も心のこもったおいしいものがたっぷり。ほんとうにいい時間でした。