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2009年9月15日

洋ナシのワイン煮

 妹の婚家は梨農家だったということで、リタイアされたお父さまが果物をいろいろ作っておられます。先日洋ナシをたくさん譲ってもらいました。昔懐かしいバートと言う種類です。

 今はラフランスだの、ル・レクチェだのといった、酸味うま味の濃い、追熟のゆっくりした種類が主流ですが、私の子供のころはこのバートばっかりでした。裏の畑は全部洋ナシの木で、袋かけも手伝わせられた覚えがあります。蔵の床に収穫した青いなしを並べて追熟させるのですが、黄色くなり始めると全部一気に黄色くなって、すぐぶよぶよしてしまうので、大して儲けにならなかったなのではないか、と今は思います。

 黄色く良く熟したものはプレザーブに、しっかりしたものは赤ワインで煮てビン詰しました。とても美味しく出来ました。

 洋ナシが黄色になると、稲刈りの季節。田んぼでお茶の時間に食べるのは、洋ナシと青いブドウのナイアガラと決まってました。ちょっと湿った田んぼの土に、稲を刈った株が並び、ぽつぽつとブドウの皮なんかが落ちる景色が、目に焼きついて思いだされます。

 今年は夏の日照時間が少なくて、稲の成熟が遅れ気味。稲刈りにバートはもう食べられないようです。