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2011年4月5日

講演情報



 南相馬市の病院の支援をして帰ってきたJCFの神谷さんが、現地の状況を報告しました。

 地震、津波、そして原発からの放射能という3重の被災で、病院は物資が届かず大変な難儀をしている様子がよくわかりました。あまり放射能値は高くないのですが、30㎞圏内にあるため、運送の人たちが入ってこないのです。同心円のくくりで本当に風向きが悪くて汚染が進んでいる地域と、そうでない地域をいっしょくたにしているのは、地元の人たにとって、大変な不利益になります。

 どこかのHPで見たのですが、「自宅退避」は基本的に1日が限度、それ以上になる場合は解除か避難のどちらかしかないのが常識、とありました。

 確かに自分が突然家をしめきり、ガムテープで隙間ふさいで、手持ちの水や食料で電気も来ない中じっとしているとすれば、2,3日で具合が悪くなってしまいそうです。 食料も水も燃料も配る手配もせず、自宅退避というのは無責任すぎる。

 線量が上がってきたため、参加している諏訪中央病院の医師や看護師さんたちには、戻ってくるようにとの病院の指示が出て、泣く泣く帰ってきたそうです。でも、これからも支援は続ける、との神谷さんの強い表明がありました。

 それにしても最大の不満は、日本の気象庁からなぜ原発からの風の流れの予報が出ないのか、という事です。刻々に開示されれば、住民も安全を自らコントロールできるし、どの程度被曝しているのか計算もできるかもしれない。逃げるか、とどまるのか、その判断もできるはずです。逃げるならどちらにどのくらい動くのか、それも自分で考えられます。

 フランスやノルウエーとかスウェーデンとかの、放射能の流れのシュミレーションや予報を見るしかないのは、なんという情けなさでしょうか。国民を信じないのにもほどがあります。自分たちが嘘ばかりいうので、誰もがそうだと思ってでもいるのでしょうか。
 
 今朝の新聞で菅さんが、気象庁に風向きの開示をするよう指示したとありました。少しでも正確な情報を公表してもしいものです。

 と怒ってばかりいず、前に進もう!というわけで、松本のむつみ高校の教頭先生の提案で、田中優さんをよんで講演会を開くことにしました。仔細は改めてお知らせします。