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2011年4月7日

Re:おいしくなーれ



 今年も例年通り、朝5時から大豆の釜に火を入れました。いつも30キロの大豆ですが、今年は余分に店の一番大きな鍋で、4升の大豆を同時にたきました。


 
 おおかた煮えた感じです。

 いつも寒くて大変なのですが。今年は暖か、天気が良くてラッキーでした。

 前々日の外国のシュミレーションでは6日、7日と日本中が一旦南におりた風が戻ってきて、放射能でおおわれることになっておりました。が、他の日に移すのも大変だし、もういいや気にせんとこ、と決行。結局風向きがそれたという事でした。まあ、来るより来ない方がよいですね。



 例年は日が傾いて寒くなりながら片づけをするのですが、今年は慣れたのか3時半にはほとんど終わってゆっくりお茶をいただけました。二家族分を分けたので、店のみそは大体90キロくらいできたと思います。一応3年おいてから使う予定ですが、いつも少し足りなくなって早めに樽を開けます。

 今年ははじめて全量買った大豆を使うことになりました。大豆も麹も自前で作っていたことを思うとさびしいのですが、これも仕方ないかな。大豆は青森産の無農薬、有機大豆を使いました。

 10年畑を作ったことの良さは、いざとなればいつでも作物を作れる、という安心感です。大豆の種まき、草取り土寄せ、収穫のいろいろ。その時その時の作業と景色と手の感触が、湿度やお日様の光の加減まで伴って思い出されます。

 土からいただく食べ物を、大事に加工して暮らしてゆくことが大切になる時が、いよいよ来たようです。

 早く終わったので、今年初めての畑の仕事を日暮れまでしました。冬越しの小さな雑草をとって、穴を掘って苗を植えたり。花の木や苗を植えたり。育苗用のプールをつくるハウスを片づけたり。

 楽しかったー。土を触ってアースすると、この頃の不安や重さが抜けてゆくようです。私たちは自然から奪い、汚し、大変な負荷をかけているのに、なおもこんなに静かに与えてくれている。なみだ、なみだ、ぽつぽつ泣きながら仕事しました。

 春、ありがとう。