昼前に、久野公啓さんが来て、「ひと・むし・たんぼの会」の展示スペースの写真を替えてくれました。今までは大好きな「タゲリ」でしたから、今度はなにかなあ~。
いつも、上手に写真をとれず、ブログに載せられないでいましたが、今日は(手間をかけさせてしまいましたが)久野さんにガラスを外して写真を撮ってもらいました。毎回エッセイが付いているのですが、それも紹介しましょう。
写真を見つめていると、埴輪のようなひょうきんな顔に帽子をかぶっているような冬芽がおかしくて、すっかり心がほどけてゆくよう気がします。そして今頃、氷点下の澄み渡った空気の中で、りんとして春を待っているのでしょう。そんな空気も感じられるようです。
小さなものの造形美に惹かれる久野さんらしい写真です。
写真だけのアップです。
冬芽の顔
落ち葉を踏みしめて野を歩く
木々のたたづまいはみな穏やかだが
枝先の小さな冬芽に目をやると
春を待つ植物たちの命が感じられる
冬芽たちの姿は、なぜか千差万別
顔をイメージさせるものもたくさんあり
それぞれの表情を見つめていると
ついつい時間を忘れてしまう
久野公啓 「ひと・むし・たんぼの会」