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2010年1月12日

一年を経て

 まだちゃんと外壁もできていず、小さな石油ストーブ一つの寒い厨房の窓辺に、小さなシクラメンの鉢を買ってきた去年の年末。毎日新しい赤い花を咲かせてくれて、どんなに慰められたことでしょう。
 でも、正月休みにうっかりして水を切らし、寒さもあってぐったりしおれてしましました。それでも助からない葉や花を切っておいたら、なんとか復活して花をまた咲かせてくれました。

 夏の間は、いつも窓辺でまばらな丸い小さな葉を薄く広げて、じっと冬眠しているかのようでした。秋ごろから夏の葉っぱと全く違う、濃い緑の元気な葉をどんどん出してびっくりするほど大きく広がり、1月10日、最初の花びらが赤々とゆるみ始めました。

 こんなに一つの植物と、近く一年を過ごしたことがなかった。それも毎日が面白くも大変な日々であっただけに、この花が咲いたことが、うれしくて特別な気がします。

 いつもいつも料理をしながら、外の景色を見るとそこにいてくれたシクラメンの小さな葉っぱくんたち。ありがと、そしてこれからもよろしくね。