いよいよ今年の米作りの第一歩、種もみの塩水選と温湯消毒をしました。
塩水選は調整した濃度の塩水にモミを入れ、浮いた充実していないモミを捨て、生命力の強いモミを選ぶ技術です。温湯消毒はいうなれば低温殺菌。60度ぐらいのお湯に7分から10分浸すことによって、病気を防ぎます。農薬を使わずにお米を育てるためには重要な仕事の一つです。
こめはなやでは例年、コシヒカリ、明神もち、黒米、混植米の4種を作っていますが、それぞれ塩分濃度が違います。塩水に浸して浮いたものをすくい、よく洗い、脱水機にかけ、温湯で7分浸し、水に漬けて冷ます。以上の工程を、それぞれの濃度の塩水手行い、全部で30分以内にやり終えないと、発芽率が下がると言われています。うちではお風呂の湯船にたっぷりお湯を張って、モミの消毒をします。
久しぶりの緊張感に気持ちが引き締まります。
終わって水に漬けた種もみです。一日に1、2回空気を吸わせて水を替え、来月半が過ぎのモミまきまで大切に養生します。
ことしの田んぼはどうなりましょうか。去年みたいに雨ばかりの夏でなければいいのですが。とりあえず今夜は、1年に一度のたっぷりモミ風呂を楽しみましょう。