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鎌倉、山際の改善を始めてひと月経過。 止まってしまっていた湧水は復活し、谷の流れも蘇り始めた。 乾いてしまっていた岩盤の呼吸が再生して、しっとりとした空気感がよみがえってきた。もう一息だ。 古都鎌倉を支えた水脈の要、扇ヶ谷の新興開発宅地にて。 山際の宅地造成と崖条例に伴う落石防備擁壁の建設によって、山際の谷は埋められたのは約2年前。それからというもの、山は急速に荒れて倒木し、竹藪が一気に増え、地すべりも起こし始めた。谷を埋めてしまえば、そこに土管や側溝をいくら通したって山の地下水は停滞して、森はヤブになり、いずれ崩落するのは当たり前のこと。 こんな単純なことにも気づかない、あるいは気づいていても変えられないのが、現代土木建築の世界。それが災害の多発広域化を招き、安全だった場所も今や危険な場所へと変貌する。国土の安全は健全な自然環境なくしてあり得ないのは、当たり前すぎることだ。これ以上、壊してはならない、方向転換しないといけない。 でも、壊してしまったところも、こうして適切な手をかけることで再生される。こうした技術があるのだから、伝えたい。