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2010年2月21日

なつかしい~



 20日午後、SBCの取材の方々が来られました。珍しく5時から会食が入っていたので、2時間でふきのとうを取りに野に出たり、料理したりで、大忙しの一日となってしまいました。




 まじめに料理を収録している前で、アナウンサーの久保田さんとおどけてみちゃったりして。緊張感なさすぎ。
 去年、ゆっこちゃんが、やはりSBCの「ワンダフル信州人」に取り上げられたときに、久保田さんがナレーションをしてくれたということで、なんだか前から知っている人のような気がしました。



 その時に土手で取ったねんぼろ(のびる)のしょうゆ炒めです。春になって球根が大きくなるのではなく、大きなものは2月でもすでに大きい、と学んだ今回の取材でした。ありがとうございました。

 ちなみに放映は3月10日、夜7時55分から。SBCスペシャル「春を探して」だそうです。(長野県だけだと思います)軽い取材のつもりで受けたのですが、丁寧に撮ってくださり、なんだか大変な事になってきたと内心焦ってます。その割に相変わらずペラペラしゃべってしまいましたが・・・。

 鑑賞に堪えないかもですが、お目汚しに、暇だったら見てください。はははは。


2010年2月20日

はや~。農ではあるかもですが、業ではありまへん

 まだまだ雪が残る小野の里ですが、風は春の気配。「わーい、はるだー」と誰もいないのを見定めてから走り回る日もすぐそこです。

 野山に出かける日を思って気分はウキウキ。(なんてまだ大豆も全く選別してないのに、そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!)

2010年2月16日

まめもち

 毎年、暮と二月におもちを色々ついて販売しています。
今回は、白もち、玄米もち、黒米もち、高きびもち、豆もちの5種類です。
金曜日より、日曜日まで店頭販売をいたします。

 どれもとってもおいしいと好評です。確実に欲しい方は電話で予約をお願いします。

  電話0266-46-3022

生きものがいる楽しさ

 雪が降るようになってから、店の窓の外、庭の先の石垣に立てかけた木に、リンゴをさしています。毎日ヒヨドリがとまっては、リンゴを食べてゆきます。鳥のため、というより、鳥が来ることがうれしくてやっているようなものです。

 店を作る前は、今はもう伐ってしまってない梅の木に、リンゴを刺していました。ヒヨドリだけでなく、3種類ぐらいの鳥はいつも見かけられました。水生昆虫や蝶は、それでもある程度識別できるようになったのですが、馬鹿のカベなのか、鳥はとんと名前を覚えられません。植物は結構得意なのですが、いったい何が違うのでしょう。きっと前世は、鳥も食べないまずい草食動物だったに違いありません。

 そういえば、リンゴに来る鳥も変わったけれど、あれだけ毎日餌を漁りに来ていた雀たちも、あんまり来なくなりました。雪が降っても大丈夫な蔵の軒先に、くず米を毎日まいてやっていたからですが、同じようにやっても雀が来ているようではありません。

 「なんだか様子が違うぞ。安全なのか、信じていいのか」と様子を見られているのかもしれません。さびしいなあ。

2010年2月13日

シャラに真珠?



 2月11日、昨夜の雨が朝方の寒さで凍って、木々の先に小さな氷の玉が光っていました。どの木もきらきら光って。店の前の庭のシャラの木も、赤く膨らんだ新芽の先が光ってほんとにきれい。
 過酷な夏の日に移植したにもかかわらず、(何本かは枯れてしまった)確かに根付いて今年も私たちを見守ってくれている。アリガトウ。



2010年2月10日

味噌漬

 時折希望があり、店用に漬けたお漬物を分けています。この日も埼玉の方からのご注文で、何種類かお送りしました。ついでにまかない用に出した味噌漬です。これがあるだけで、またまたご飯がススム君になる困ったヤツ。

 一昨年までは、唯一、母が漬けてくれていた漬けものですが、81歳になってさすがに漬けてくれと言えず私が初挑戦しました。おいしくできました!材料は、しその実、みょうが、しょうがです。いつもは山ゴボウも定番で入れるのですが、今回はなしです。

 みょうが、しその実は、取れる時期にたっぷりの塩で塩漬けして置きます。ちょっと余裕ができる時期に、少し塩が残るぐらいに流水で塩出しして水を切り、手ぬぐいを縫ってつくった袋にいれて、味噌の中に漬けこむだけです。だけ・・・なんだけど手がかかる。手がかかるけど、めっぽうおいしい。しょうがは新生姜の時期に、ぶつぶつ切って3%ぐらいの塩水に下漬けして、やはり袋に入れて漬けます。

 よく漬かったら、適宜取り出し、みょうが、しょうがは細かく切って全体を混ぜ、ビンなどに入れ、冷蔵庫で保存します。ほんと山ゴボウがおいしいんだけど。本ウリなんかも鼈甲色に漬けるとおいしい。今年は、キクイモを粕としょうゆの絞りかすに漬けたらおいしくできたので、一部を味噌でつけなおして混ぜたら歯ごたえが楽しいかな、などと考えているところです。いずれにしても、大豆も米も自分で作って味噌を仕込み。何年か寝かしておいしい味噌になったところで、味噌漬の床にしちゃうなんて、何と贅沢な!!おいしいはずじゃ、などと自分に突っ込みを入れつつ。。。

 今日はひどく雨が降っています。雪かきがこわい私としては、雨でうれしいのだけれど、これだけ暖かだと、漬けものがおいしい時期も早く終わってしまいそうです。氷餅ももう一度ぐらい作りたかったのだけれど、夜温が高いとうまくできないので、あきらめかな。

 味噌漬のように、「時なし」のお漬物を、ありがたく感ずる時期もすぐそこのようです。

2010年2月4日

秋葉さま

 小野の上町地域内を、毎日持ち回りで回っている「秋葉さま」です。夜分になるとどこかの家の玄関で、この中にろうそくの灯がともされます。
 火の用心の燈明。江戸時代から続いてきたのでしょうね。何代目かの「秋葉さま」ではありましょうが、すり減った持ち手の黒光りの、その手の一員となれていることがちょっとうれしい。
 何回か大火で焼かれてきたと聞く小野宿の人たちの、切なる願いが込められているのかもしれません。

2010年2月3日

節分の夜

節分の豆まきをしました。

 まずはまじない。昔の記憶で、薪に炭で7本線書いて入口の両側に置きました。なんの意味かわかんないけど、なんか効きそう。




 一日仕事をしていた私たちに代わって、かあちゃんが大豆を炒って用意してくれました。一升マスに入れるのがお決まりです。



 
 さあ、行くぞ!





 話すと笑われますが・・・・。うちの掛け声はこんな風。

 「オニは~そと!福は~うち。オニの目玉あ、ぶっつぶせ!!」
  「ごもっとも、ごもっとも」(相の手、抑えた声で)

 ここいらではどこでもこんな掛け声、かどうかは聞いたことがないので知りません。なんだかイソップ並みのコワイ話だなあ、と気がついたのは大人になってからでした。
 とにかく、それからお定まりのイワシを神棚にお供えし、炊きたてご飯もお供えしなくてはならないので、大急ぎで4層鍋で新米を炊きました。浸水時間もなくて炊いたのに、甘くておいしすぎて、やれやれ3杯も食べてしまった。「だれか止めて~!」




 「とか言って、ご飯になるとまるっきり相手してくれないから、目の前で寝たふりしてよ。。。」


ポンコツ除雪機初始動!



 今シーズン一番の積雪になりました。といってもあんまり多くなくて助かったあ。





 重たい雪は木々の枝に張り付いて白い山ができました。お客さんに「トトロの森みたい」と言われる、五十鈴山神明宮の森もこんもりと白くなりました。トトロもいびきをかいて眠っていることでしょう。



 さて!強い味方、除雪機の初出動!!





 うちの古い稲刈り機を改造して除雪機にしようと思っていましたが、たまたまエンジンさえあれば使える改造車を持っている人があり、ちょうど同じ機種であったため、エンジン載せ替えだけで手に入れることができました。費用2000円也。うれしい。

 うまく使えるか、が心配でしたが、時間はかかったもののなかなかうまく行きました。積雪がそう多くなかったのと、ちょうど休みの日でゆっくりできたので助かりました。なんだかほんとにありがたい成り行きではあります。「幸不幸はあざなえる縄のごとし」と言い聞かせつつ・・・。

 それにしても、前日の午後から左の坐骨神経のあたりが痛くなり始め、腰が痛いということがほとんどないわたしめですが、めずらしくイタタタの日だったので、機械力はほんとに頼りになりました。「年寄りの重い雪」なあんてねえ。操体をちゃんとやらねばです。
 

2010年2月2日

カモがネギ背負って



 1月30日に百姓仲間(と言ってもいいかげんな私と違って有機専業農家ですが)の、家族ぐるみ新年会がありました。こめはなやのオードブルを頼まれたので、何品か出したのですが、一年田んぼの除草をしてくれたアイガモとネギ、そば米なども持参してくれました。
 炭火のカモ焼きもおいしかったけど、カモのガラや首などを、自作の牛蒡、人参入りダシで煮てネギを入れたソバの実雑炊がしみじみおいしかった。すごいぞ百姓!・・・としか言えない・・・味でした。

 久しぶりにゆっくり話ができて、「また一年これで頑張れるね」と言い合い。色々説明しなくても解りあえる、そして暖かさを分かち合える友人がいることに感謝した一日でした。

 さて、頂いたカモガラと砂肝、レバーなどを、2日のお昼ご飯に料理しました。レバーと砂肝は塩焼きに。ガラと首などはスープを取って、うちのしょう油と少しの塩で味付け、これまた超おいしい「はるばる農園」のネギをぶつ切りにして入れました。このネギ、半端な太さではありません。どうしようという大きさの上、とろとろに甘いのです。今回仕入れたので店でなんとか上手に出したいと思っています。



 写真のお豆腐は、松本の自立支援の「四炎」で作っている「あんぜんとうふ」です。地元無農薬大豆と海の精のにがりを使った、贅沢な豆腐ですが250円売りだそうです。この日、「店で売って欲しい」と試食品を持ってこられました。クセがなくておいしい豆腐で、とくに火を通すとツルンとのど越しが良いように思います。
 良い豆腐がほしかったので、うれしい出会いとなりました。毎週木曜日に持ってきてくれることになりそうです。店売りもしてゆきたいので、正式に決まったらまたお知らせする予定です。なるべくたくさんの人に買ってもらって、作業所が安定するといいのですが。

 とにもかくにも、めちゃうま昼食(3時ごろですが)になりました。ほんにごちそうさまでした。農家やってよかった。ナイショですが、我慢できずにビール開けちゃいました。ははは~。
 
 このころ雪がサンサン降り始め夕暮れ時にはけっこう積もりました。それでも止まないので、「あんまり積もるとあした大変だで」との母の忠告に、店の片付けをゆっこちゃんに任せて雪かきをしているうちに真っ暗。湿った雪は重くって、やれやれ長い一日でありました。